こんにちは、ゆうたろうです。
今回は文理選択について書いていこうと思います。この記事は

- これから文理選択だけど、どうやって選択したらいいか分からない。
- 理系に進むとどれくらい職業の幅が広がるか知りたい。
- 勉強面においてどんな差があるのか知りたい。
という人向けの記事になります。
親さんが見ている場合は子供がどのように進んだ方が良いか?と言う目線で見て頂ければと思います。
また、子供が全く考えていない「費用・学費」という部分についても書いてあるので、そこも必ず目を通しておきましょう。
現在塾講師5年目、500名ほどの子供たちを見てきましたが、文理選択で後悔した子や、逆に選択が良かったと思う子なども見てきました。
現場の生の情報になるので、信頼できる記事かと思います。
大学受験全般の知識や知恵が欲しい人はこちらの記事を必ずご覧ください!
文理選択の考え方 将来が決まってない高1は文系が圧倒的にオススメ

まず、文理選択どうしようかな~?という経緯でこのページを見ている人は、既に「勝ち組」です。
上のグラフを見てもらっても分かりますが、文理選択についてほとんど考えていない子供が75%もいます。
つまり、4人中3人は何も考えずに選択しているということです。
高校生は本当に情報戦なので、僕のブログを読んで、どんどん情報を取っていってください。
文理選択の基本的考え方

文理選択の基本的な考え方として、科目と、就職ということを考えることが必要です。
高校生と話しをしていると、結構「科目」だけを考えている子が多いかと思います。
きちんと就職ということも含めて考える必要があります。
就職
では、まずは就職からです。
就職のしやすさからすると、理系の方が比較的に良いです。
世の中は理系を求めています。例えば、プログラマーなどはどこの企業もかなり需要が高く、
今では理系の大学生を取れないところは文系の子供を一から教育をして、プログラマーにするという企業もあります。
そのため、
理系の方が就職が良いから理系でいいよ!
というところだけ考えるのであれば異論在りません。
一方で理系でしか慣れない職業はきちんと分かっておくべきです。
- 医療系 (医師、歯科医師、薬剤師、獣医師など)
- 宇宙飛行士
- 研究職 工業系、化粧品、食品など
- 建築士
くらいです。そのため、よくある言葉で
理系の方が選択肢が広いから、理系にしておけ!
と言う言葉は正しいですけど、上の職業に何も興味がない場合は理系に行って意味ある?ということになります。
科目
当たり前ですが、数学・物理・生物・化学のできない理系は理系じゃないと言われるくらい、ここができないと大変です。
逆に文系は英語ですね。
だから数学が好きな人は「理系に」となりますが、一方で、今の時代理系でも「英語」は必要です。
一昔前は理系科目だけできればOKという大学も多かったですが、今は英語も受験科目に含んでいる大学はたくさんあります。
そのため、単純に英語が苦手だから理系!と言うのは少し浅はかになります。
文理選択の考え方:理系は文系の2倍は大変

上の図は横軸を高校生活時間にしてあります。0~1が1年生、1~2が2年生、2~3が3年生ですね。
表を見ても分かりますが、文系は2年生を少し過ぎた秋あたりで全ての勉強がほぼ終了します。
もちろん、「社会は残っているよ!」という方もいると思いますが、
社会は参考書などを使い、自分でも学習できるので、授業のスピードはそんなに問題ではありません。
僕の教えている子供たちもやり方を教えると高3の8月くらいで、きちんと参考書を読み、最後まで終わったという子供が大半です。
一方で理系は3年生になっても数Ⅲ、物理もしくは生物、そして化学の勉強が続きます。
上のグラフをよく見ると「え、3年間で終了してなくない?」と気づいた人もいると思いますが、
中には毎年理科が終わらないまま学校が終了するという進学校もあります。
ちなみに名古屋市立大学という名古屋で2番目の文系の公立大学と
名古屋工業大学という名古屋で2番目の理系の国立大学があります。偏差値はほぼ一緒です。一方で、センター得点率を見ると
名古屋市立大学:79~80%
名古屋工業大学:73%~76%
となっています。
偏差値は同じなのに、センターの得点率が違うのは文系は勉強量が少ないため、センターの点数が上がりやすい一方、
理系は勉強量が多いためそこまで上がりづらい。
というのもよくわかるかと思います。
【親さん必見】理系は学費が高い

国公立の場合はどの学部でも学費は変わりません。
医学部に行っても、文学部に行っても学費は一緒です。
一方で、国公立に行けるのは進学校の中でも6人に1人です。
これはセンター試験を受けた人数と国公立大学の合格者で算出したものですが、それだけ確立が低いものになります。
では、理系大学と文系大学の私立の4年間の学費を比べると
文系 395万円 理系 538万円
となっています。そのため、科目だけ考えて文系だ!となるのはかなり安直です。
理系は大学4年間+2年間の大学院が多い
これは以外にも親さんも、子供たちも知っていませんが、理系は結構研究職につきたいという子供が多いです。
逆に4年間で終わるとほとんど文系と変わりません。
そのため、私立理系の学費に2年間分の200万ほどを追加すると
理系 6年間学費 738万円
というのが平均となります。
【必読】文転(理系から文系に変わる)についての考え方
さて、良く聞く言葉の一つに
理系から文系に変わることはできるけど、文系から理系は無理だ!
という言葉もあります。おっしゃる通りです。
一方で、理系から文系に変わっても学校のクラスが変わるわけではありません。
つまり、そのまま授業は理系のクラスで受けることになります。
それがどんな大変なことがあるかというと、
使わない科目の授業を一緒に受け、そして、使わない科目のテスト勉強をしなくてはいけないと言う事になります。
高校1年生の子供たちに分かりやすく言うと、中3の受験期に学校の授業にたくさん「家庭科・音楽」をやらされ、
定期テストの際には家庭科、音楽も毎回テストがあり、赤点を取ると追試があります。
追試で合格点を取らないと、永遠と追試が続きます。
こんなに時間の無駄なことはありません。
そのため、文転は簡単にできるというイメージを持つと大失敗をします。
【高校生】文理選択の考え方 それでも理系に進む必要がある人
さて、ここまで、自分のなりたいものや、つきたい職業が決まっていない人は文系に進むと言ってきましたが、
理系に進んだ方が良いパターンも紹介します。
職業
いうまでもなく、研究職や医療系につきたい人は理系です。
ちなみに看護師は理系でなくてもなれますので、ご安心を(´艸`*)
ただし、旧帝大まで行くと理系でないといけない大学もあるので、事前の調査は必須です。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が著しく低い場合も理系の方が良い場合もあります。
研究職などでもコミュニケーションは必要です。一方で、文系職に比べるとコミュニケーションを取る場はかなり少なくなります。
アスペルガー、自閉症などの症状がある場合は理系職についていったほうが、その子にとって幸せな道になるんじゃないかなと思っています。
文系科目がどうしてもできない
例えば、高校受験の時に数学95点、理科95点、英語75点、社会55点、国語60点
合計380点
といったタイプになると、やはり理系の方が良いと思います。
中学レベルの社会や国語に関してかなり弱い場合は理系に進んだ方が本人にとって良い道に進める可能性が上がると思います。
理系で頑張っていくと決めた人へ
この記事で理系の大変さを理解し、
それでもなりたいものがある!
それでもやっていく覚悟がある!
それでも理数系で戦っていける自信がある!
と考えられた人は素晴らしいです。
もし、理系で決めた人は是非スタディサプリというアプリの活用を考えてください。スタディサプリは日本でも有名な講師を集めて、授業を動画にまとめて配信しています。
そしてその授業はめちゃめちゃ分かりやすいです!(塾講師の僕もその授業をみて研究しています)
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でもなんでスタディサプリがオススメなの!?と思った人素晴らしいです。
理系では進学校と呼ばれている学校でも理系の科目は受験のぎりぎりまで物理や化学が終わらないことが多いからです。
つまり、受験直前になっても「いや、授業してもらってないから勉強進められないじゃん・・・」となります。
でもスタディサプリであれば、どんな講義も見放題になるので、どんどん前に進んでいけます。また、たとえ学校の授業で分からなくなってもスタディサプリでもう1回見ることができます。
そんなスタディサプリの詳細が知りたい人は下の記事に詳しく書いてあるので、読んでみてください(‘◇’)ゞ
文理選択の考え方 将来が決まってない高1は文系が圧倒的にオススメ まとめ

さて、まとめです。
- 就職は理系の方が強い。
- 選べる就職は理系の方が広いが、広がった職業にまったく興味がなければ文系。
- 理系の方が文系と比べると勉強量が多い。
- 私立理系は私立文系と比べると学費が高い。
- 文系→理系はほぼ不可能。だからといって理系→文系も簡単ではない。
以上がこの記事のまとめになります。
そしてこれが、「何も将来が決まっていないなら文系の方が良い」という理由になります。
文理選択は高校生活の2年間を決めるだけではなく、自分の職業にも関係するものになるので、きちんと考えて行動しましょう。
では以上にします。
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