こんにちは、ゆうたろうです。
本日は大学受験の小論文の書き方についての記事を書いていきます。

- 推薦入試で小論文を書かなきゃいけないけど、どう書いていいか分からない。
- 800字も書けない。
という人に向けて書いています。
昨年度(2019年度入試)は推薦入試において85.7%の合格を勝ち取りました。
まずまず信憑性のある記事になるのではと思います。
推薦入試の面接については
の方に書いているので、併せて読んでみてください。
また、大学受験の推薦について詳しく知りたい人は、下記の記事から入ってください!
基礎知識 大学受験の小論文の書き方

まずは小論文とは何か?ということがわかっていない人もいると思うので、そこから書きます。
最終的にどうやって書いたらいいのかということを記事に書いていくので、
小論文が何か聞いたことがある人はこの章をぶっとばして読んでください。
小論文と作文の違いは?
作文とは・・・
作文は自分の感情を書く文章です。だから「楽しかった。」「〇〇をしようと思いました。」というような書き方で大丈夫です。表現のうまさなどが評価されます。
小論文とは・・・
小論文とは、問われていることに対して自分の意見を述べて、その正しさを伝える文章です。
相手を説得することを目的としているので、感情ではなく、事実やデータなどを用いた理論が大切になります。
上記のように、作文と小論文は全く別物なので、同じように書けば良いと思っていると評価されません。
良い小論文とは
突然ですが、1つの質問文を読んで、2つの回答例を読んでみて、どちらが良い文章か当ててください。
設問
下記の文章を読んで、あなたの考えたことを述べてください。
出典:大学入試で「落とされる」小論文の代表例
日本の英語教育は立ち遅れている。世界はグローバル化し、ビジネスの場では英語を話せる人材が求められているのに、学校ではいまだに文法や英文解釈を中心とした授業が行われている。これは明治以来の英語教育の伝統だが、いい加減改めるべきだ。小学校から大学まで習っても一向に話せるようにならないのでは、英語を学んでいる意味がない。文法や英文読解の授業はそこそこにして、リスニングやスピーキング中心の授業に早急に改めていくべきである。グローバル競争に勝ち抜くには、手をこまねいている暇はない。英語による生徒同士のディスカッションやディベートをどんどん取り入れるべきだ。
回答1
日本の英語教育を改めるべきだという筆者の考えに、私も賛成だ。政治、経済、文化、どんな分野でも国際化が進んでいく中で、英語力がますます重要になってくるからだ。これまでの教育方法を、全面的に改めるべきだ。これからの時代に大切になってくるのは話す力、聞く力である。小学校の早い段階からこの2つに重点を置いて教育すべきである。中国やインドなど新興国の追い上げが激しくなる中、日本も国際舞台で活躍できる人材の育成に力を入れるべきである。
出典:大学入試で「落とされる」小論文の代表例
回答2
筆者は英語をビジネスの手段としてしか捉えていない。しかし、英語を学ぶ目的はもっと幅広いものである。たとえば英文学の研究者や翻訳家を目指す人にとって大事なのは厳密な英文解釈や文法の知識であって、リスニングやスピーキング力ではない。また、ビジネスの現場であっても英文解釈や文法が役に立たないとは言えない。契約書を読んで理解したり、会議の資料を作ったりするときには、英文を読み書きできる能力が必須であるからだ。どちらか一方に偏った教育をするのではなく、バランスのとれた教育が大事なのだ。
出典:大学入試で「落とされる」小論文の代表例
答えは「回答2」の方が良い文章になります。
まずは良いもの悪いものという区別をきちんと付けられるようになることが大切です。
良い小論文は独自の意見がある
良い小論文は独自の意見が必ずあります。
回答1に関しては基本的に筆者の意見を繰り返しているだけです。
回答2に関しては
- 筆者の言いたいことをまとめる
- 自分の意見を言う
- 意見に対しての理由の整合性があっている
という3点必要です。
また「じゃあ全て反対意見を書いた方がいいのか?」という質問もありますが、
賛成の場合は
筆者の言いたいことは〇〇である。
これに私は賛成だ。ただしそれに加えて私は〇〇だと思う。
というように書き出してあげれば自分の意見を書くことができます。
大学受験の小論文の書き方

良い小論文、ダメな小論文がわかったら次は書き方です。
小論文は型があります。それにはめてきちんと書いてください。
小論文の基本はサンドイッチ型
小論文の基本はサンドイッチ型です。
意見を自由に述べる形の小論文の場合は
- 自分の意見を述べる(賛成なのか、反対なのか)
- 理由を述べる
- 理由を事例やデータなどを使って説明する
- 自分の意見を更に述べる。
上記のように書いてください。
もし、先に出した例のように設問付きの場合は
- 筆者の一番言いたいことをまとめる
- 自分の意見を述べる。(賛成なのか、反対なのか)
- 理由を事例やデータなどを使って説明する。
- 自分の意見を再度述べる。
というように型にはめて書いてあげてください。
先に挙げた回答2を例にしていうと
筆者は英語をビジネスの手段としてしか捉えていない。しかし、英語を学ぶ目的はもっと幅広いものである。たとえば英文学の研究者や翻訳家を目指す人にとって大事なのは厳密な英文解釈や文法の知識であって、リスニングやスピーキング力ではない。また、ビジネスの現場であっても英文解釈や文法が役に立たないとは言えない。契約書を読んで理解したり、会議の資料を作ったりするときには、英文を読み書きできる能力が必須であるからだ。どちらか一方に偏った教育をするのではなく、バランスのとれた教育が大事なのだ。
出典:大学入試で「落とされる」小論文の代表例
「筆者は英語をビジネスの手段としてしか捉えていない。」→筆者の意見のまとめ
「しかし、英語を学ぶ目的はもっと幅広いものである。」→自分の意見
以下理由の説明。
「どちらか一方に偏った教育をするのではなく、バランスのとれた教育が大事なのだ」→再度意見を言う
というように完璧に構成通りできています。
回答2の構成をきちんと真似して書けるように練習してみてくださいね。
推薦入試当日 小論文を書くときに気をつけること
小論文を書くときに気をつけなければいけないことを上のものとは別で書いていきます。
脱字に気をつける。
誤字はまだ後で気づけば問題ありません。一方で、脱字でかつ原稿用紙に書いている場合、文書を全部消して書き直しというパターンも考えられます。
そのため、当日書いているときは脱字に特に注意をしてください。
一番良いのは、事前に大学に小論文の訂正の仕方について聞いておくべきです。
二重線を引いて書き直して良いのかなどは受験前に聞いておくといいです。
また、どうしても時間がない場合は二重線で消し、余白に書くなどをしても構いません。
全て消し、全部がダメになるということだけは避けてください。
大学受験で小論文を受ける人の準備の仕方

さて、小論文を受ける人の準備の仕方です。いつも言っているように、受験は準備が全てです。
どのように準備をした方が良いのかを書いていきます。
情報収集
情報収集を日ごろの隙間時間に行っておいてください。
時事問題などが取り上げられることはよくある話です。
例えば、原子力について聞かれたときに
「原子力は危ない」しか分からない人はなかなか文章を書くことができません。
- 原子力発電は二酸化炭素を出さないクリーンな発電方法
- 風力発電、水力発電は原子力発電と比べると発電量が小さく、安定しない
- 技術が進み、小型の原子力発電機も開発中
なども知っていると自分の文章に幅が出てきます。
今は「newspicks」「グノシー」「スマートニュース」などでスマホで情報収集が簡単にできる時代です。
今すぐスマホにダウンロードしましょう。
学部別の対策をする
小論文は時事問題も挙げられることもありますが、受験する学部の内容に沿ったものもでます。
そのため、その大学の過去問を見ておくことももちろん大切ですが、
いろいろな大学の同じ学部の問題にも目を通しておくと良いです。
ちなみにさんぽう進学ネットというサイトにかなり多くの例題が載っています。
これをみて、実際に練習して学校の先生や塾の先生に添削をしてもらうと良いです。
主述のねじれをなくす
例えば
「私が勉強をしていないと、イライラしている」
という文章は間違っています。
正しくは
「私が勉強していないと、父はイライラしている」
です。
とにかく主述の関係がねじれていると文章はとても読みにくくなります。
大事なことは「一文を短くすること」です。
高校生はとにかく一文が尋常でなく長い文章を作ってしまいます。
練習中に自分の一文が長くなっていないか?ということはいつも気を付けてください。
小論文の書き方を学ぶ参考書
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オススメポイントは
- 発売1年半待たずして7刷新という人気度。
- 元NHKアナウンサーの超人気講師が2000本の失敗答案から導いた原点の基準を紹介している。
- 頻出テーマ付き
もうすぐ小論文の受験があるよという人は購入して読んでおくといいと思います。
また、受験生は結構勉強時間が削れるのが痛いので、お父さん、お母さんが読んで、要約して伝えるというのもいいですかね。
大学受験の小論文 まとめ
大事なことが結構詰まった内容になりました。
大切なのは、これを読んで終わりではなく、自分で書いて練習することです。
勉強時間が削れるのが怖いという気持ちは痛いほどわかりますが、国公立にしろ、私立にしろここで合格を勝ち取るととても後が楽です。
応援しています!!
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